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イップス、藤浪ら野球選手を脅かす病!克服・治療法は?

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昨日の試合で阪神藤浪晋太郎投手の投球内容を見て、「藤浪はイップスではないか?」という疑念が再浮上しています。というのも、5回途中まで投げて与えた7四死球の全てが右打者に対するものだったからです。

イップスにかかっていた野球選手は藤浪投手だけではありません。過去にも、糸井嘉男選手、荒木雅博選手、田口荘選手など、名だたる名選手がイップスに苦しんでいます。そしてもちろんですが、他のスポーツのアスリートも同様に苦しんでいます。スポーツ選手の選手生命すら脅かすほどの病、イップスについて、今回は語りたいと思います。

 

イップスとは?

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イップスとは、精神的な原因などにより動きに支障が出て、思い通りのプレーができなくなる運動障害のことです。精神的な原因とは、例えばスランプや緊張からくるあがり、またはトラウマなどが挙げられます。

現に藤浪投手は、度重なる右打者への死球がトラウマとなって、右打者イップスとなっているようです。

去年4月にはヤクルト・谷内選手の左手首にストレートが直撃。谷内は骨折と診断され、4ヵ月もの離脱となりました。さらに今年4月にはヤクルト・畠山選手の頭部付近に死球を与え、大乱闘を引き起こしました。加えて2軍降格後の先月にも中日選手に頭部死球を与え、危険球退場となっています。

この連続した右打者への危険球がトラウマとなり、右打者へ投げるのを極端に怖れてしまうイップスとなっているようです。左打者への投球は通常通り行えているのも、その疑念を加速させています。

こうして見ていると、「イップスとわかっているならそのような症状が出ないよう、精神を集中させたり、自分に大丈夫だと言い聞かせればいいじゃないか」などと思う人もいるかもしれません。しかし、そういった発想こそが、イップスを悪循環させる要因なのです。

現に藤浪投手には、いつも通りの投球モーションに入ったところ、途中でポロッとボールが手から落ちた場面がありました。これは、「力が入って死球を与えてしまうのだから、力を抜こう抜こう」と強く意識しすぎた結果だと思われます。

野球に限らずスポーツでは、肉体面、精神面のバランスを保つことが、良いパフォーマンスを引き出す条件となります。しかし、イップスの選手は自分がイップスだとわかっていても、肉体・精神面のバランスを保てず対処が両極端になってしまい、まともなプレーができなくなってしまうのです。

イップスの克服・治療法とは?

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藤浪選手が本当にイップスかどうかは置いておいて、ここではイップスになってしまった場合の対処をお話します。多くのスポーツ選手を引退にまで追い込むほどの危険な病ですが、果たしてどのような治療法があるのでしょうか?

基本的には、トレーニングなど身体的強化ではなく、メンタル面の改善が主となってきます。ではどのようにしてメンタルを改善するのか。

これについては、以下のような改善法があります。

1.カウンセリングを受けるなどして、イップスの原因を発見する。及び、メンタルトレーニングなどで、失敗した場面を直視して受け止められるようにする。

2.身体の拒否反応を消すために、小さい部分から徐々に成功体験をさせて、再び自信をつけさせる。

3.イップスの原因に集中しすぎないように、デュアルタスク(二重課題・同時に2つのことを行う)を取り入れる。

4.医薬品などで過度の緊張を抑える。

しかし、どの改善法が良いかは個人の症状によって異なるので、必ず専門の医師に相談しながら治療していきましょう。

また、イップスは精神的に追い込まれる病気ですから、周りの方々によるサポート・心のケアが重要となってきます。イップス発症者の周囲の方々は、イップス発症者に耳を傾けそれを受け入れることで、メンタルに負担を与えないよう、メンタルをより改善できるよう注意する必要があります。

まとめ

1.イップスは精神的原因などにより、思い通りのプレーができなくなる障害。特殊な改善法なしに、発症者の意識を変える程度では治らない重い病気。

2.医師への相談、カウンセリング、メンタルトレーニングなどを通じて徐々にメンタル面を改善していくことが最善。また、周りの方々の理解も必要。

では今日はこのへんで。次もよろしくお願いします!